負ければ終わり というプレッシャーのかかるお別れ大会
この環境で試合ができることに幸せを感じよう。
この1週間、私の頭は先発ピッチャーに迷っていた。
京一か? 亮太郎か? 寛太か?
試合前
亮太郎が珍しく男気を見せた
いつもプレッシャーを一身に受け、マウンドで目が泳いでいる
緊張すると声も出せない。
そんな亮太郎が
『僕に先発で投げさせてください!』
エースナンバーに欠けていたもの
そして、私がエースに一番期待していた
男気!
もう私にも迷いもなく亮太郎に任せることにした。
5回まで0点におさえ立派にエースの働きだ。
いつもはあまり顔には出さないけど
負けない強い気持ちを感じた。
しかし、緊張感のある試合で なかなかうまくいかないこともある。
突然ストライクが入らなくなりランナーを貯めてしまう。
そんな時亮太郎を励ます仲間がいる。
京一が龍矢が寛太が駿が優太が集まってエースを励ます。
マウンドに集まって亮太郎に笑顔で勇気を与える。
その輪を解くとき 優太が亮太郎の背中をポンとたたく。
その手にしっかりと想いがこもっている。
自分で招いたピンチは自分で打ち破るしかない
この日亮太郎はまたひとまわり強くなった。
寛太の特大フェンスオーバーで先制!
優太の左中間タイムリーで2点目
しかし相手投手もナイスピッチング!
なかなか加点できない!
そんな緊張感の中 相手4番にお返しの特大ホームランを浴び
わずか1点差
満を持して 京一の登板。
後続をしっかり抑えて
最後はクローザーの寛太につなぐ。
亮太郎→京一→寛太
レッド史上最強の豪華リレー!
強いハートで守り勝ったこの試合
次に繋がるいい試合だった。
残された時間はあまりない。
次の試合も悔いの残らない楽しい試合をしよう!